痛風と尿酸値と筋トレの関係について【前編】
痛風に罹るか否かは遺伝的な要素が強いと言われている。
痛風は尿酸値が高いと発症しやすいのだが、尿酸の排出の得意不得意には個人差がある。
尿酸の排出が苦手な体質を親から受け継いでいる場合、その子も尿酸の排出が苦手な体質となりやすい。
そして、尿酸値が上がりやすく、痛風リスクが高くなる。
私の親は痛風持ちである。
なので、私も尿酸値は比較的上がりやすい体質である可能性が高い。
そんな私が2021年のある日、以下の経験をしました。
- 3月上旬、関節に違和感を覚える
- 3/21、違和感(ムズムズ感)がピークに達する
- 3/22、尿酸値と生活習慣、食事内容や栄養について調べまくる
- 3/23以降、食生活を改善、筋トレを休む
- 3/25、念の為内科で採血してもらう
- 3/29、血液検査の結果が返ってくる(→結果、尿酸値は正常値だった)
この記事では、勉強をして得た知識や自分が実施している痛風対策について、細かく記載していきたいと思います。
- 尿酸値が高い方
- 痛風リスクのある方(親が痛風など)
- 筋トレをされる方
- 健康オタクの方
- 増量中の方
- 友達や親戚の尿酸値が高くて心配な方
上記の人に向けて、少しでもお役に立てるような記事にしたいと思います。
拙い文章ですが、興味があればぜひ最後までお付き合いください。
(病院の診断結果が出る前に記述した文章です)
ある日突然感じた関節の違和感
2021年3月のある日、突然手首に違和感を覚えた。
なんというか、ムズムズする感じ。
痛みはない。
「なんだろう?」
と思ったが、その時はそれほど気にしなかった。
それから数日後、同じような違和感(ムズムズ感)を肩や肘にも感じた。
複数の関節が同時にムズムズするのではなくて、時間によってムズムズする箇所が移っていく感じ。
それからまた数日後、足の親指の付け根にも似たようなムズムズ感を感じた。
「痛い」まではいかないが、なかなか強めのムズムズ感。
「足の親指の付け根」
これで私はピンときた。
もしかして・・・
すぐにネットで、気になった症状について調べたら、「絶対これやん!」と思うようなネット記事を見つけた。
おそらく私は「痛風予備軍」
「痛風の予兆」とされる症状と私の抱えている症状が酷似していたのだ。
「痛風の予兆」は尿酸値が高いと発症するらしい。
また予兆なくいきなり「痛風」を発症する人もいるらしい。
(私はまだ予兆があるだけ良かったかも。予兆が痛風の一歩手前まで来ていると教えてくれたのだ)
そこで私は、痛風と尿酸値、食生活、筋トレ、サプリメントなどの関係について調べた。
痛風、尿酸値、プリン体について
調べた結果は、以下の通りでした。
痛風と尿酸値、プリン体について
- 尿酸値が高いと溶けきれない尿酸が関節で結晶になる
- その結晶を異物とみなして白血球が攻撃する
- その時に炎症が起きる(これが痛風)
- ちなみによく聞く「プリン体」は尿酸の前駆体(プリン体の最終代謝物が尿酸)
- プリン体が肝臓で分解されて尿酸になる
- だからプリン体の摂り過ぎはよくない
- ただしプリン体は食事で摂取していなくても、体内で合成される
- 食事で摂取するプリン体と、体内で合成されるプリン体の割合は、20:80らしい(合成されるプリン体の割合の方が多い)
- ちなみに悪者とされる「尿酸」だが、抗酸化作用という立派な役割があるとも言われている(しかしこれには反論もあり、まだ確定していないらしい)
痛風を発症しやすい人、尿酸値が上がりやすい人の特徴
- お酒をよく飲む人
→アルコールは尿酸値を高める。またアルコールは尿酸の排出を阻害する - ビールをよく飲む人
→ビールにはプリン体が多く含まれる - その他、プリン体を多く含む食品を好んで食べる人
→魚卵、レバー、干物、あんこう、カツオ、マイワシなど - 果糖の摂り過ぎ
→果糖は果物に含まれるが、摂り過ぎの一番の原因は「果糖ブドウ糖液糖」や「ブドウ糖果糖液糖」。これらはジュースなどに多く含まれるので注意が必要 - 砂糖の摂り過ぎ
→砂糖は分解されると果糖とブドウ糖になる。なので砂糖の取り過ぎは果糖の取り過ぎに繋がってしまう - カロリーの摂り過ぎ
- 無酸素運動をする人
→無酸素運動といえば筋トレ。筋トレをすると「乳酸」が発生するのだが、筋トレ後は「尿酸」よりもこの「乳酸」の排出を優先するために、「尿酸」の排出量が減ってしまう。そうすると、結果的に尿酸値が上昇する、と言われている - 太っている
私の場合
私の場合、
- 親が痛風
- 筋トレをする
- カロリーの摂り過ぎ
が当てはまる。
ちなみにお酒はほとんど飲まない(飲むのは友達と飲みに行く時くらいで、普段は飲まない)
175cmの65kg、体脂肪率16%と全然太ってもいない(この記事執筆時時点)
しかしそれでも発症する可能性はあるみたいなので、注意が必要である。
お酒を飲まないから、と油断してはいけません。
ちなみにムズムズ感や痛風は夜に発症しやすいらしいです。
私が「足の親指の付け根」にムズムズ感を感じたのも夜中でした。
一般的な改善策と私が実践する予定の改善策
よく言われている一般的な痛風対策は以下の通りです。
一般的な改善策
- 水分を多めにとる
→尿酸の排出を促すため - カロリーを控えめにする
→お腹いっぱい食べない。腹8部目が大事 - ストレスを発散する
→ストレスは万病の元 - お酒を控える
→アルコールの悪影響を排除 - 痩せる
- 適度な有酸素運動
→”適度”であることが大事。”過度”な有酸素運動は尿酸値を上昇させる - 海藻類や野菜、乳製品など、アルカリ性の食品を積極的に摂取する
- クエン酸を摂取する
→柑橘類や梅干しに多く含まれる成分
私の選択
ここで私は選択に迫られました。
せっかくここまで筋トレしていい感じの身体を手に入れたのに、筋トレを辞めないといけないのか・・
当時52kgのガリガリだった体型を、時間をかけてようやくここまで鍛えてきたのに、今までの努力が水の泡になるのか・・
でも「痛風」を発症するのだけは避けたい。
また尿酸値が高いと「尿路結石」になる可能性もあるので、とにかく尿酸値は下げる必要がありそう。
(ちなみに「尿路結石」は発症するとめちゃくちゃ痛いらしい)
そこで、私は一旦尿酸値が下がるまで(ムズムズ感がなくなるまで)、筋トレは一旦休むことにしました。
また少しカロリーも制限します。
ついでに病院に行って血液検査をしてもらいます。
そして、ムズムズ感がなくなったら、少しずつ様子を見ながら筋トレを再開してみます。
まとめると、私がこれから取り組むのは以下。
- ムズムズ感がなくなるまで筋トレは休む
- 水分を多めにとるように意識する
- 食生活とサプリメントを見直す(詳細は後述)
- カロリーを制限する
- 血液検査
カロリーについて、今までは自分の消費カロリー+500kcalくらい摂取していました。
これからしばらくは消費カロリーと同じくらいかそれ以下にします。
具体的には2500kcal以上摂取していたカロリーを、2000kcal以下に抑えます。
食事内容と対策の結果は続きの記事にて↓